はぁ どうしました? せっかく綺麗な森だったのになぁと思って。 あぁ そうですね、でもこれから向かうめだま村も なかなかの所ですよ。 へぇ 案内人の言葉に少し希望をもった。 それにしても この森はなんて心地良いのだろう 滝の音 川のせせらぎ 自然が奏でるハーモニーが 皮膚から入ってくるみたいだ まるで 呼吸をするように脈の音に合わせて 振動してくるみたい どう表現したらいいんだろう そう 自分自身も森の一部になったような ただ違うのは 森は動かないけれど 私たちは歩きつづけているということ。 森は疲れないのかなぁ 少し足が痛くなってきた それが生きてるってことだね どすん どすん え?何の音 鼓動にしてはでかすぎる どしん どしん え! なにあれ 怪物? 恐竜みたいだけど こっち見てるしー 大丈夫ですよ どこがー あんなにするどい牙が口の中にびっしり生えてるし バリバリ肉食獣やん ドーベルマンだって 飼い主には従順です。 従順な怪物みたことありませーん。 歩を止めない案内人。 待って待ってまってーーーー 何故かわたしも足が止まらない。 なんでぇえええええ💦 あー もうだめだ。 わたしはこの怪物に食べられるためにここに来たのか なーむー いや、いざとなったらこの案内人を盾にして 逃げ・・・ う。 異臭が鼻についた なんだこの生臭いにおいは
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